最上位機種G-L L-2000 USA CUSTOM

G&L L-2000のUSAの最上位(カスタム)です。(新品約60万円) コイルタップがついているモデルです。 音が暴れる、扱いづらいというレビューを見かけますが個人的にはまったく気になりません(USA製を3本所有しての感想です)。 引き算の楽器なのでフルだとかなりパワフルな音が出せます。その状態でも特に扱いづらさを感じたり、バンドメンバーから音の調整を求められたことはありません。 ノブはボリューム、ハイ、ローです。ボリュームは下げても音質が変わらない機能です。ハイとローはパッシブでも有効です。どちらもフルが基準で、要らないものを減らしていく使い方です。帯域もその使い方にあわせて設定されています。 コントロールが多いですが、シンプルで分かりやすいです。音の変化も分かりやすいので、音作りは難しくないと思います。 ・ピックアップセレクター(3段階) ・コイルセレクター(3段階) 直列でアタックのある音にするか、並列でノイズに強くするか、タップで擬似的にシングルコイルにするか、です。タップは特にJBらしい音を作りたい時に有用です。タップ時の音が上品な広域が出て非常に気持ち良く演奏でき、好きでした。 ・プリアンプのオフ、オン、トレブルブースト 自分はほとんどオフで使っていたので、プリアンプについてはちゃんと説明できません。ビキビキのスラップをしたい時にトレブルブーストを使うのかな、というイメージです。 4kg以下と軽量でヘッド落ちはありません。上記の通りEQはカットが前提の楽器なので、軽くてもちゃんとドッシリした低音が出ます。この軽さでこの音なのでとても演奏しやすいです。 塗装はサテン仕上げでしっとり・すべすべで大変触り心地が良いです。 JB、PB、Stingrayのような音を出せると言われることが多いですがズバリの音は出ないと思います。実際にベースを選ぶ際は「PBの音が欲しいからPBを選ぶ」のではなく「こういう音が欲しいから、そのニュアンスが出るのはプレベかな」と音のイメージありきで楽器を選ぶと思います。L-2000は音のイメージに合わせてベースを選ぶのではなく、音のイメージに合わせてL-2000を設定するという考え方なので、そのものズバリの音が出ないことには問題がないと思います。 トラスロッドが折れています。