久しぶりに巡り逢った、新潟阿賀野産の純浄霊石水晶。 小ぶりながら、澄んだ気配を宿す天然六柱体の原石。 その一面、中央に刻まれた六角の凹みは、まるで去りし者の面影のよう——。 きっと、かつてその場所には、小さな水晶が寄り添うように育っていたのでしょう。 やがて時を経て、その小さな存在は旅立ち、残された親柱は静かにその痕跡を抱きしめる。 まるで親が子の成長を見届けたあとの静けさ、 離れてもなお続く深い絆、目には見えずとも消えない愛の証のように。 その静かな祈りと愛をかたちに込め、 私はこの水晶を「仏頭雲紋水晶」へと彫り上げました。 作品全体を仏頭の姿に整えたのは、 ただの意匠ではなく、石に宿る魂への敬意として。 仏の面差しは、穏やかにすべてを受け入れ、 見る者の心に静寂と安らぎをもたらします。 そこには、厄を祓い、心を整え、良縁やご加護を招くとされる深いご利益も宿ります。 サイズは約3.4×2.2cm、重さ18g。 掌に乗せると、まるで仏の微笑みとともに、 遥かな時を超えた愛と祈りが、あなたの心にそっと語りかけてくるようです。 この石が、あなたの日々を静かに照らす光となりますように。