静岡の木版画家 海野光弘 さんの作品集 　　「海野光弘の愛した静岡三十五景」 　　　　　　　　　と その作品集 35景 の中から⑭番目の版画作品 　　　　　　　「臨済寺」　　　　です。 静岡の生んだ木版画家 海野光弘 さんの最晩年の作品になります。 版上サインの『み』（写真③）は、企業に依頼されて制作した作品のようで、この作品も 当時の “田中屋伊勢丹”（現：静岡伊勢丹）のパンフレットの原画として制作され、毎週図様を変え全部で35枚のシリーズとして制作されました。 その⑭番目の作品「臨済寺」。 自分も小学生の頃に臨済寺の境内墓地で遊んだ記憶がありますが、版画は山門から石段越しの本堂が描かれており、海野作品には常に風景の中に “人” が描かれていますが、本作でも山門を掃く “お坊さん” が描かれています。 作品の状態ですが、よ～く観ると余白に薄いシミがみられますが、あまり目立ちません。（写真②③参照） 外箱には2箇所ハガレがあります（写真⑦） また、額縁のガラスは、以前に割ってしまい現在はアクリル板が入っております。 サイズは、およそ 　額縁：H260㎜ × W320㎜ 　版画：H170㎜ × W180㎜ 　マット開口部：H125㎜ × W140㎜　です。 なかなか見ることのない、稀少な作品かと思います。 また、この35景の解説本。 　「海野光弘が愛した静岡三十五景」 　　　編集・執筆 / 大柳周三 　　　　　発　行 / 海野光弘版画作品刊行会 　　　　　発行日 / 2004年 9月 7日 全48頁のこの本も、今ではあまり見かける事がありません。 以上、これらの点を充分に考慮の上で、よろしければご購入願います。